乳歯の生え替わりについて

乳歯の生え替わりについて

乳歯の生え替わりについて

2022.05.21

人の歯は一生に一度だけ生え替わります。
幼児期の歯は、乳歯から永久歯へ生え変わる準備をしています。
親としては、乳歯が「抜ける本数は何本?」「いつ抜けるのか?」「どの順番で永久歯に生え変わるのか?」気になることも多いのではないでしょうか。
乳歯はどうせ生え替わるからと、大切にしなくてもよい訳ではありません。
永久歯に生え替わるまでの重要な役割があります。アゴの発達、顔の輪郭の形成、身体の発育、永久歯の歯並びなど、影響は様々です。

 

乳歯の本数、全部で何本抜ける?

お子様の乳歯は全部で何本抜けるのか、皆様ご存じでしょうか?
乳歯は生後6か月ごろから下の前歯(乳中切歯)から生え始め、3歳くらいまでには生え揃い、全部で20本になります。 上の歯が10本、下の歯が10本です。

乳歯の本数について。全部で何本抜ける?

出典:(株)コムネット

乳歯の生え変わり時期は?

乳歯が抜ける時期には個人差がありますが、一般的には6歳前後から12歳くらいまでに乳歯から永久歯へと生え変わっていきます。
最初に下の前歯が抜けて永久歯へと生え変わり、ほぼ同時期に「6歳臼歯(きゅうし)」と呼ばれる奥歯の「大臼歯(だいきゅうし)」が生えるのが一般的です。
「大臼歯」は、乳歯がなく永久歯と生え変わる時期に初めて生えて来るのです。

14歳ごろには、親知らず以外の永久歯が全て揃う流れになっています。
歯の生え変わりには、個人差があるため、多少遅くてもあまり心配はいりません。
ただし、右の犬歯は抜けたのに左は抜ける予兆が全くないなど、左右の歯で生え方に大きな違いがある場合は、歯科医へ相談しましょう。

乳歯が抜ける順番は?

乳歯の生え変わりは下の前歯から始まるのが一般的です。

多くの場合、6歳頃にまず下の前歯が抜けて6歳臼歯が生え、7歳を過ぎる頃には上の前歯が抜けて永久歯へ変わっていきます。
8~9歳には、前歯から奥歯へ向けて順番に生え変わり、上下の奥歯は11歳頃に。
14歳頃までには、すべての歯が永久歯になっていきます。

この乳歯が抜ける順番は、一般的な目安であり個人差があるため、生え変わりが順調であれば心配ありません。
なかなか生え変わらず心配していても、ある日突然乳歯がグラグラして、一度に2本抜けるという場合もあります。

そのため、あまり抜ける順番やタイミングに関して神経質になる必要はありません。

歯の生え変わりで注意すべきポイント

生え変わり時期に注意して欲しいポイントを3つ。

ポイント①乳歯が抜ける前に永久歯が生える時

下の前歯でよく見られるトラブルですが、乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることがあります。
乳歯がしっかり生えているにもかかわらず、永久歯が生えてきた場合は歯科医へ相談しましょう。

ポイント②乳歯が抜けない時

思春期を過ぎ、大人になっても乳歯が抜けない現象を「大人乳歯」と呼びます。
歯の生え変わり時期を大きく過ぎても乳歯が抜けない場合、永久歯が作られていない可能性が高いといえます。
いつまでも生え変わらない場合、レントゲン検査をして確認することをおすすめします。

ポイント③永久歯が生えてこない時

乳歯が抜けたのに永久歯が生えない場合があります。
一般的に、乳歯が抜けてから永久歯が生えるまでは3カ月かかると言われており、あまりに遅い場合は歯科医へ相談してみましょう。
ただし、生え変わりに1年かかったというケースも報告されているようです。
こちらもレントゲン検査で確認できると安心ですね。

乳歯の虫歯を放っておくと・・・

乳歯の虫歯は永久歯の歯並びを悪くし、かみ合わせが悪くなる原因にもなります。乳歯の虫歯を放っておくと、永久歯が虫歯になりやすくなったり、様々な弊害が出てきますので、早めに歯科医院を受診しましょう。


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