入れ歯のお手入れ方法について

入れ歯のお手入れ方法について

入れ歯のお手入れ方法について

2022.12.01

入れ歯のお手入れ方法について

入れ歯を使っている方は正しいお手入れ方法をご存知でしょうか?
入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。
毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。

入れ歯のお手入れが不十分の場合に起こるトラブル

◎口臭が発生しやすくなります。
◎口内炎の原因になります。
◎入れ歯に色素や歯石が沈着しやすくなります。
◎部分入れ歯の場合、クラスプなどがかかっている歯がむし歯や歯周病になりやすくなります。
これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯とお口のお手入れを行うことが大切です。

 

入れ歯のお手入れの方法

○食後のお手入れ

1.洗面器などに水を張る。
落として破損したりしないように気をつけて優しく水洗いしてください。
部分入れ歯の場合は、排水口に流したりしないように気をつけましょう。

必ず水洗いで!歯磨き粉をつけて水洗しないようにしてください。
研磨剤が含まれている歯磨き粉で水洗すると削れてしまいます。

2.入れ歯を外して流水下で清掃します。
義歯用ブラシを使用しましょう。
小さな入れ歯でも必ず外してから手の平にのせて洗面器の上でみがきましょう。
ゴシゴシと力を入れすぎないようにしましょう。
部分入れ歯の方は、特に汚れが残りやすい部分(入れ歯の裏側のくぼんだ部分や金具、クラスプの周りなど)は丁寧にみがきましょう。

 

○就寝前のお手入れ
毎食後のお手入れに加えて、就寝前は義歯洗浄剤を使用してお手入れしましょう。

1.ブラシを用いて流水下で清掃します。

2.義歯洗浄剤を入れて、入れ歯を浸漬します。
洗浄剤を使用するとブラシだけでは落としきれない汚れやカンジダ菌などの真菌や細菌を除去できます。1日1回は入れ歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。
※浸漬時間は使用方法に従ってください。
※義歯の変形の原因になるため熱湯は厳禁です。

また入れ歯だけではなく、入れ歯周りの歯のお手入れも忘れずに行いましょう!
歯を磨く時は必ず入れ歯を外してから磨きましょう。
特に金属の部分(クラスプ)をかける歯や入れ歯と接している歯の面は汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になりやすいため、特に丁寧な歯磨きが大切です。

総入れ歯の方は入れ歯を外した後は、お口の中や舌をきれいにしてください。

 

○基本的には夜は入れ歯を外して就寝してください。
お口の中の状態によっては外さずに就寝していただいた方がよい場合もありますので医師の指示に従ってください。

外しておく場合は、熱や乾燥による変形を防ぐため、コップや入れ歯ケースなどの容器に水を入れ、その中で保存してください。

 

※入れ歯の使用を続けていくと、歯や歯茎の状態が少しずつ変化します。
合わない、痛い、かみにくい、バネがゆるいなど少しでも感じたら、自分で調整せず、必ず来院してください。

状態を確認し入れ歯の調整を行います。
痛み場所を確認するため、来院する前日(少なくとも当日の朝)より、少し痛くても入れ歯を使用してください。

 

正しく入れ歯のお手入れはできていましたか?これを機に正しいお手入れ方法を知っていただき、入れ歯を長く使えるようにしましょう!

入れ歯を快適な状態で使用するためには、何も症状がなくても定期検診を心がけましょう。


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