虫歯予防・歯周病ケア製品にはペースト・ジェル・フォーム・洗口液など、さまざまなタイプの製品があります。
それぞれに特徴があり、効果的な使い方も異なります。
では、歯磨き粉(ペースト)とジェルの違いは何でしょうか?
歯磨き粉(ペースト)
研磨剤と発泡剤とフッ化物が含まれています。
フッ素はお口の中の細菌の働きを抑え、歯を強くし、虫歯の発生を抑えます。
研磨剤には、歯に付いた歯垢や着色を落としやすくする働きがありますが、研磨剤の粒子により歯の表面を傷つけてしまう可能性があります。
歯磨き粉には、歯垢を除去したり、歯石の沈着を防いだり、口臭を予防する役割があります。
💡こんな方におすすめです💡
・汚れをしっかり落としたい方
発泡剤と清掃剤が入っているため、しっかりと汚れを落とすことができます。
・色の濃い食べ物や飲み物をよく口にする方
コーヒーや紅茶を飲んでいると着色が気になりませんか?
これはステインといわれる着色汚れで、次第に黄ばみになっていきます。
この黄ばみを落とすには研磨剤入りの歯磨き粉を使うのがおすすめです。
歯磨きジェル
発泡剤がほとんど含まれず、柔らかく透明で歯に密着し、フッ素や薬効成分を長時間口腔内に留めることができるという特徴があります。
小さなお子さまや、歯の質が弱まっているご高齢の方におすすめです。
泡立ちが少ないため、テレビを見ながら歯磨きをしたりしてもお口の中に泡が溢れず、長い時間磨くことができます。
研磨剤無配合のためステインは取れにくく、着色はつきやすいです。
口腔内にフッ素を保持しやすいため、虫歯のリスクが高い方向けです♪
💡こんな方におすすめです💡
・虫歯予防・歯周病予防をしたい方
滞留性が高いため、歯や刺繍ポケットに薬効成分を密着させやすい特徴があります。
フッ素が歯面をコーティングし、虫歯の予防効果がより期待できます。
・電動歯ブラシを使っている方
電動歯ブラシは磨く力が強くなりがちになるため、研磨剤配合の歯磨き粉を使用すると歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
発泡剤入りの歯磨き粉を使うと、電動歯ブラシの振動により泡が立ちすぎてしまいます。
・知覚過敏症の方
ジェルは研磨剤や発泡剤による刺激が少ないため、知覚過敏の症状が出にくいです。
・小さいお子さま
乳歯や生えたての永久歯は弱く、粘膜もデリケートです。
小さなお子さまには刺激が少ないジェルの使用がおすすめです。
ジェルは汚れが落ちた綺麗な歯をフッ素でコーティングします。
そのため特に寝る前に使うと効果的で、睡眠中もフッ素ケアができるそうです。
就寝前にペーストで磨いた後、ジェルを塗布するように30秒間ブラッシングの後は軽く吐き出し、お口をすすぐのは一回だけ、という使い方で口腔内にフッ素を残すことができます。
朝や食後はペースト状の歯磨き粉を使って、就寝前だけでもジェル状の歯磨き粉を使うのもおすすめです。
自分に合った歯磨き粉の使い方を衛生士さんと相談しましょう。