虫歯治療とその後について
虫歯の治療方法には様々な種類があります。
虫歯の部分を削り、銀色の詰め物(インレー)をいれるのが想像しやすいかと思います。
このように一度治療をして詰め物をした歯は治療を行っていない歯に比べると虫歯の再発リスクが高くなります。
治療をした歯が再び虫歯になることを『二次カリエス』といいます。
▼どうして再発のリスクが高くなるのか
・詰め物の材質の劣化
長い年月が経過すると金属の劣化などによって詰め物と歯の間に隙間ができてしまいます。
その隙間から虫歯の原因菌が入り込んでしまうため、治療をしていない歯に比べると虫歯のリスクは上がってしまいます。
・清掃不良
詰め物の材質によっては虫歯の原因となるプラーク(歯垢)がくっつきやすい物があります。
その為一度治療をした歯は念入りにお手入れをする必要があります。
セルフケアの方法などはお気軽にお声掛けください!
・糖分、間食の摂り方
「歯磨きを丁寧にしているのに虫歯になりやすい!」という方は多くいらっしゃいます。
そのような方は糖分の摂り方などに問題がある可能性があります。
糖分を摂りすぎない、間食を控えるだけでも虫歯のリスクは下げることはできます。
人が30年の間にかかる虫歯のうち80%が二次カリエスと言われています。
また二次カリエスは一度目に治した虫歯の範囲よりも広がっていて歯の神経にまで虫歯が及ぶこともあります。
▼どうしたら二次カリエスを防げるの?
・二次カリエスになりにくい詰め物の材質を選択する
保険治療で用いられる銀色の詰め物は安価というメリットがありますが、その分劣化しやすかったり、汚れが付着しやすいなどのデメリットもあります。
一方で保険外にはなりますがセラミックなどの場合、劣化しにくく、汚れがつきにくいため、二次カリエスを防ぐことができます。
・定期的なメンテナンスを受ける
大抵の二次カリエスはご自身でも気づかないうちに進行してしまいます。虫歯によって詰め物が外れたり、痛みなどの症状が出た時には虫歯が神経まで進行しているケースもあります。
定期的にメンテナンスを受けることで虫歯の早期発見・早期治療が可能になります!
「特に症状がないから…」「めんどくさいから…」とメンテナンスを受けない方もいらっしゃいますが、定期的にメンテナンスを受けている方と、受けていない方では70歳になった時の歯の本数に大きく変化が現れます。
虫歯などで歯を失わないためにも定期的なメンテナンスを受けましょう。