舌の上に白い苔のようなものがついて気になったことはありませんか?
これは舌苔といい、食べかすや古くなって剥がれた口腔内の粘膜や細菌が舌にこびりついた状態です。
どのような習慣の人に舌苔がつきやすいのでしょうか?
◎舌の形
・・・・・溝状舌(こうじょうぜつ)と呼ばれる溝が舌にある人は
・・・・・舌がでこぼこしているため、舌苔がつきやすいです。
◎間食をする
◎食後や寝る前の歯磨きをしない
・・・・・口腔内が不潔になりやすい
◎口呼吸をしている
◎口をポカンと開けていることが多い
・・・・・鼻でなく口で呼吸すると口腔内が乾燥しやすくなります。
・・・・・口腔内の乾燥は唾液を減らし、細菌をふやしてしまいます。
◎過度なストレスが続く
◎舌の筋力や運動機能の低下
・・・・・口を動かして会話する時間が減ると舌の筋力も衰えてきます。
・・・・・筋力が衰えると第気の分泌量の低下につながり、
・・・・・結果的に舌苔ができやすくなります。
舌苔自体は病気ではありませんが、舌苔にいろいろな症状が加味されて、体調のことが舌に現れることがあります。
◆舌苔が白く乾燥している
風邪など、炎症がある場合に見られやすいです。
舌全体が赤くなっていたら胃の粘膜や肌も乾燥している可能性があります。
◆舌苔が白く粉っぽい
見た目は乾燥していますが、触ると湿っている状態だと、熱による症状と湿気による症状が同時に現れています。
熱による症状は何らかの炎症、湿気による症状は食欲不振・腹部の膨満感・吐き気・胃の不快感などです。
◆乾燥して裂け目がある
熱による急激な乾燥でひび割れがあり、触るとザラザラします。
感染症や皮膚の化膿性疾患を疑います。
◆乾燥が進みザラザラしている
砂のようにザラザラした状態です。
炎症の慢性化や体液の消耗を疑います。
脳梗塞・脳出血や心臓病とも関係する為、健康状態のチェックはしっかり行いましょう。
◆舌苔が黄色く乾燥している
炎症や感染症の状態が続いて体力を消耗している可能性があります。
◆舌苔が黒く乾燥している
何か病気の重症化していないか、熱が体にこもっていないかなど、服薬の影響も併せて確認しましょう。
では、舌苔を放置することでどのような悪影響があるのでしょうか。
■口臭
口臭の6割が舌苔から発生すると言われています。
■誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
口内の菌が誤って気管支に入ったことで引き起こされる肺炎です。
■味覚
味覚に影響が及ぶ危険性が指摘されています。
舌苔が厚くなりすぎると、味を感知する舌の細胞に物質が到着できずに、味を感じにくくなります。
舌苔自体は意識すれば比較的簡単に除去することができます。
舌ブラシを用いて優しく丁寧に舌を磨くと良いでしょう。
強く磨きすぎると粘膜を傷つけてしまうため、一日一回、優しく磨くように心がけてください。
また、ポイックウォーターでうがいをすると舌苔の予防にもなります。