歯石と歯垢がたまるとどうなるの?
・歯垢を放置するとどうなるのか。
歯垢はプラークとも呼ばれ、歯の垢という文字から連想できるとおり細菌の塊です。
正確には細菌の棲み処であり、プラークの中には億単位の細菌が含まれています。
そして、虫歯や歯周病の原因菌もプラークの中に含まれているのです。
このためプラークを放置すれば、これらの原因菌が悪さをして虫歯や歯周病になります。
また、プラークは時間が経つと唾液の成分と混ざって石灰化してしまい、歯石へと変化します。
一度、歯石になってしまえば、歯磨きでは除去できなくなってしまいます。
・歯石を放置するとどうなるのか。
歯石はプラークが石灰化したものですが、歯石ができることでその箇所に歯石が溜まりやすくなります。
と言うのも、表面がザラザラした感触の歯石には細菌が付着しやすいからです。
最も、歯石に含まれる細菌は死滅しているため、歯石が直接、虫歯や歯周病を引き起こすわけではありません。
しかし、歯石はプラークが付着しやすい環境を作ってしまうため、いわば細菌が増殖しやすい場を提供してしまうのです。
このため、歯石があることでやはり虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。
・それでは、歯石の付着を防ぐにはどうすればよいのか。
歯石はプラークが石灰化したものですから、プラークの時点で綺麗に除去すれば歯石が付着することはありません。
とは言え、目に見えないプラークを完全に除去するのは難しいでしょう。
できるだけ多くのプラークを除去するためには歯磨きに精密さが求められ、そのためには次の方法を実践するのが効果的です。
1、歯医者さんで、ブラッシング指導を受ける。
当院では、歯ブラシを持参していただき、ブラッシング指導も行っております。
患者様1人1人のお口に合った歯ブラシの処方も行っております。
2、デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
ブラッシングだけの歯磨きでは、プラークの除去率は一般的に6割ほどとされています。
その点、デンタルフロスや歯間ブラシを使用すればプラークの除去率がさらに2割高まります。
・付着した歯石を除去するには
歯石は、歯磨きでいくら磨いても除去ができません。
このため、歯医者さんでクリーニングをしてもらい除去してもらいましょう。
最後に…
口腔内を清潔に保つことでウィルスなどの感染予防にもつながると日本歯科医師会が発表しております。
歯垢などにウィルスが付着し、インフルエンザ・新型コロナウィルスなどにもかかりやすくなってしまうと言われております。
また、歯周病は歯の病気だけではなく糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患にも繋がる病気だと厚生労働省も発表しております。
ですので、お口の健口は身体の健康に繋がるとも言えるでしょう。
毎日3回の歯磨きと定期的なメインテナンスを当院では推奨しております。