唾液の役割②の続きです。
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唾液の分泌量は、ストレスや疲れ、加齢などに伴って減少。
唾液の分泌は、夜寝ているときに少なくなります。
そのため、夜間に口の中で細菌が繁殖しやすく、朝起きると、口の中がネバついたり、口臭が気になったりしがちです。
そのため、就寝前にはよりていねいなケアを心がけることが大切です。
また、唾液の分泌量は、ストレスや疲れ、加齢、薬の副作用などで減少することもあります。
口の渇きやネバつきを感じることが多い場合には、食事の際にはよくかむようにしましょう。
また、梅干などのすっぱいものを食べると、唾液の分泌量が増えます。朝など、唾液が出にくいと感じるときは、すっぱいものを食べるのも、ひとつの方法です。
さらに、唾液腺のある場所を軽くマッサージしたり、舌を意識的に動かしたりすることも、唾液の分泌を促すのに有効です。
唾液が減るとどんな影響がある?
十分な唾液の分泌がなければ、口内が乾燥するため、細菌が繁殖しやすくなります。
細菌が繁殖すれば口臭や虫歯リスクが高まる他、体内にも侵入しやすくなり、風邪など全身の病気につながりかねません。
- 口腔運動の低下(麻痺や合わない入れ歯・義歯の使用など)
- 刺激の減少(食べ物のにおいを嗅いだりする機会がない)
- 脱水(発汗や嘔吐・下痢による体内の水分量低下)
- 薬剤による副作用
- 日常生活の癖(口を開きっぱなしにする)
- 口内組織への強い刺激(刺激の強い歯磨き粉などの使用)
たとえば、上記のような原因で唾液の分泌は年齢問わず減少します。
適切な口腔ケアはもちろん、唾液を分泌させるための必要な刺激や水分を意識して、正常な唾液の分泌を維持しましょう。
唾液を増やすためにできることとは
些細なことで唾液の分泌量は減りますが、ちょっとした注意で量を増やすこともできます。
以下のように日常生活の中でできる工夫を意識して行うことで、唾液の分泌を正常化させましょう。
- よく噛む(刺激で唾液の分泌を促す)
- 水分補給(唾液に必要な水分を得る)
- 口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する(口内乾燥を防ぐ)
- お酒やたばこを控える(刺激を減らす)
- 唾液腺マッサージ(唾液の分泌を促す)
- 唾液の質を上げる(口内の乳酸菌を増やす)
唾液には、口内の傷や歯の脱灰を修復したり、あらゆる病原菌の侵入・感染を防いだりする重要な役割を担うための、多くの成分が含まれています。
健康な体作りを目指すには、唾液の分泌量も意識することが重要です。
唾液は組織修復や歯の脱灰を軽減するだけでなく、口内環境を整えることで全身の健康を守る役割も担っています。それと同時に、唾液に含まれる乳酸菌は、体に悪い影響を及ぼす細菌を退治するためにも欠かせない存在です。
口腔環境の改善やインフルエンザの予防など、健康のためにも正常な唾液の分泌を意識していきましょう。
それには「生活習慣の見直し」や「乳酸菌の継続的な摂取」など、日常生活でできる工夫を続けることが大切です。