顎関節症って?
顎関節やその周辺に異常を感じる。食べ物を噛む時に痛みや異常を感じる。
食事をしているとあごがだるい、口を動かすと顎関節に痛みがある、噛みしめると顎関節が痛い
口を開けたり閉じるする時に顎関節でカックン、コッキンというような音がする。
口が開けにくくなったり、口の開閉をスムーズに行うことができない。
口が左右にうまく動かない、開けにくい、あごが外れることがある。
このような症状のある方は顎関節症かもしれません。
顎関節症と聞くと、顎関節に異常が起きていると想像されるかもしれませんが、顎関節症にもいろんな種類があります。
①筋肉痛タイプ
②ねんざタイプ
③クッションのずれタイプ
④骨の変形タイプ
①は「顎関節を動かす筋肉の炎症」
②~④は「関節の内部の異常」が原因です。
顎関節症の原因
顎関節を傷める原因には大きく5つの習慣が関わっています。
・歯ぎしり・食いしばり
・ストレス
・TCH(歯列接触癖)
・楽器演奏
・猫背などの前傾姿勢
原因は一概にこれ!と限定された要因ではなく、いろいろな要素が絡み合って起こっていると考えられます。
どんな治療?
当院では顎のストレッチや生活習慣の改善による治療を行っていきます。
痛みがひどい場合や口が開けにくい時には短期間の痛み止め等のお薬を使う場合もあります。
症状がひどい場合には、専門の病院への紹介状を書かせていただいております。
全て保険治療になります。
生活習慣で気をつけることは?
次の習慣に思い当たるところがあったら直してみて下さい。
①症状を悪化させないために、顎で雑音をさせて遊ばない、口を大きく開けない、硬いものを無理して噛まない、顎の痛くなる開け方をしない、歯ぎしりや噛みしめ、顎を押さえるなどの習慣はやめる。
②姿勢を良くすることと、頬杖をつく、顎を前に出す、日中の歯ぎしりなどの口腔習癖はやめるようにする。
③顎運動のリハビリテーションとして、ご飯、野菜、魚や肉の切り身などの普通の食べ物を奥歯でゆっくり噛んで食べる、片側咀嚼をしない、食事中に水やお茶を飲まない。
④顎を労りながら両方の臼歯でゆっくりと咀嚼する習慣をつけることが大切。くよくよせず適度に気晴らしをして、ストレスをためない。
顎のストレッチ運動
各ストレッチは『5秒行い、5秒休む』を3回繰り返し、朝昼晩の1日3回(もしくは2回)を毎日続けます。
1回あたり、約2分間で完了です。
①お口を閉じる筋肉のストレッチ
口を半開きの状態で、下の歯の上に人差し指と中指をのせます。
口は閉じる力を加え、指は口を閉じさせないよう下に力を加えたまま5秒間バランスを取ります。
②お口を開ける筋肉のストレッチ
口を半開きの状態で、顎に下から両手の手のひらを添えます。
口は開く力を加え、手のひらは口が開かないよう上に力を加えたまま5秒間バランスを取ります。
③お口を横に動かす筋肉のストレッチ
口を半開きの状態で、下顎の右側に右の手のひらをあてます。
下顎は右方向に水平に力を加え、手のひらは左方向に力を加えたまま5秒間バランスを取ります。左側も同様に行います。
❗️運動中は顎をガクガクせず、ゆっくり力をかけてください。
❗️最初は一時的に痛みが増す場合がありますが、1週間ほどで治ります。
頑張って続けてみましょう