歯の磨きすぎ(オーバーブラッシング)って知ってますか?

歯の磨きすぎ(オーバーブラッシング)って知ってますか?

歯の磨きすぎ(オーバーブラッシング)って知ってますか?

2022.05.02

歯の磨きすぎ(オーバーブラッシング)って知ってますか?

歯がちゃんと磨けていないのではないか?
しっかり歯磨きしてるのに歯がしみる…。
こう不思議に思う事があるのではないでしょうか?

確かに、歯磨き(歯間の清掃も含む)が不十分な人というのは多いのが現状です。

一方、歯磨きがとてもしっかりできている方も、確かに一定数いらっしゃいます。

そういった方々の中で、たまに歯が痛い、しみる、ということで
虫歯じゃないか?歯周病じゃないか?と心配をされて受診される事がよくあります。

でも、レントゲンを撮影してみても、
直接触ってみても、
マイクロスコープで見てみても、
あるいは虫歯検出器を当ててみても、
歯周病検査をしてみても、
何も異常が見当たらない・・・。

しかも、歯はきれいに磨かれていて汚れも歯石も一切ない・・・。

そういったケースも多くあるのです。
こういった時にまず疑うのが

オーバーブラッシング(歯の磨きすぎ)

です。
つまり、歯の磨き過ぎによって歯や歯肉が過敏になってしまった
という状態になっているわけです。

こういう場合、優しく丁寧にお手入れするようにしていただくだけで症状が解消するケースはとても多いです。
(ただし解消するまでに時間がかかるものだと思っていて欲しいです)

それでも症状が解消しない場合は、
自分では力加減しているつもりになっているだけで、
実際は全然「優しく丁寧に」できずにまだまだ「ガシガシ」と歯みがきをしたり、
しつこくデンタルフロスや歯間ブラシを必要以上に行っていることが多いのです。
歯みがき、思っているよりずっとずっと優しくていいのです。
大切なのは実は歯ブラシ選びや磨き方の方だったりします。

 

オーバーブラッシングを続けるとどんなデメリットがあるのでしょうか?

歯茎が下がる

オーバーブラッシングのデメリットとしては、まず歯茎が下がることが挙げられます。
これは、ゴシゴシと強い力を長時間伝え続けることで、歯茎が傷つき通常の位置よりも下がってしまうという状態です。
歯茎が下がると、当然見た目のイメージは変わってしまいますし、歯との隙間ができることにより、食べカスが詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクも上がってしてしまいます。
ちなみに、一度下に下がった歯茎は簡単には元に戻らないため、予防することが大切です。

歯が敏感になる

オーバーブラッシングのデメリットには、歯が敏感になるということもあります。
歯の表面にある表層やエナメル質は、刺激から歯を守ってくれていますが、過剰に歯磨きをすると、これらは少しずつ剥がれていってしまいます。
そして、剥がれた先にある象牙質は、非常に敏感な部分であり、食事の際に食べ物が触れただけで、激しい痛みをおぼえる場合があります。
また、象牙質の虫歯リスクは、エナメル質の数倍とも言われています。
つまり、オーバーブラッシングを継続することは、“良かれと思い頑張った歯磨きによって虫歯リスクを高めること”だということです。

 

なんだか思い当たるという方は、一度歯みがきの仕方を見直してみてはいかがでしょう?
正しい方法がわからないという方は、定期検診などで担当の衛生士さんに聞いてみてください。
歯磨きが不十分で心配だという方こそ、歯医者さんを受診してチェックしてもらうと安心ですし確実でしょう。
ご自身の歯を長く大切にする為に、定期検診をご希望の方もひだまり歯科にご相談ください。


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