親知らずって抜いたほうが良い?

親知らずって抜いたほうが良い?

親知らずって抜いたほうが良い?

2022.04.22

患者さんから親知らずって抜いたほうがいいですか?
とよく聞かれます。これは歯医者さん1人1人考え方が違うので、これはあくまで一つの意見ですが…。

1.真っすぐ生えていて、かつ反対側の歯と噛んでいる場合

原則、温存しています。
ただし、
①その親知らずの周囲の歯肉が腫れたり、過去に腫れたことがあった場合は抜いたほうが良いでしょう。

②歯ブラシが届かず、汚れが常に残っている状態は、それが改善できるのなら温存して問題ないでしょう。改善が難しい場合は抜いてしまうのも口内環境を保つ一つの方法です。

③虫歯になっている場合で、治療器具が届きそうでかつ唾液のコントロールができるのであれば温存できる可能性が高いです。治療器具が届かないようなら抜いたほうが良いでしょう。

④歯周病になっている場合は、全体のバランスを見つつ、歯周病治療の妨げにならないのであれば温存できるかもしれません。そうでないなら抜かざるを得ないかもしれません。

⑤口臭が気になる場合
抜歯したほうが良い場合が多いようです。

2.斜めに生えている場合

①その親知らずの周囲の歯肉が腫れたり、過去に腫れたことがあった場合は抜いたほうが良いでしょう。

②歯ブラシが届かず汚れが常に残っている状態は、それが改善できるのなら温存できるかもしれませんが、何とも言えません。汚れのせいで①のように腫れてしまったらアウトです。それに手前の歯が虫歯や歯周病になるリスクもあるので、抜いたほうが良い場合もよくあります。

③歯ブラシが届いて汚れがなくきれいに保てている状態であっても、将来年齢を重ねていくと②になるリスクが高まってきますので早いうちに抜いたほうが良い場合もよくあります。

④虫歯や歯周病がある場合は抜いたほうが良いでしょう。

⑤口臭が気になる場合抜歯したほうが良い場合が多いようです。

3.完全に歯肉に埋まっている場合

①その親知らずの周囲の歯肉が腫れたり、過去に腫れたことがあった場合は抜いたほうが良いでしょう。

②深くまで埋まっている場合はそのままにしても良い場合も結構あります。また、下顎の場合は神経と血管の管に、上顎の場合は上顎洞に近い場合もあるのでよく検討したほうが良い場合もあります。

親知らずを抜くメリットとは?

まず親知らずを抜くことによって、歯磨きをしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。
親知らずが虫歯になったり歯周病になった場合は抜歯すれば解決しますが、親知らずがあるせいで一生使う必要がある第二大臼歯まで虫歯や歯周病になるのは、とてももったいないことです。親知らずを抜くことで第二大臼歯を守ることもできるのです。

親知らずを残したときのメリットとは?

◯将来、入れ歯やブリッジの土台として使える

例えば、親知らずの一本手前の第二大臼歯が何らかの原因で抜歯した場合、親知らずがあればその歯を土台として、ブリッジという治療の選択ができる可能性があります。入れ歯を作るにしても、親知らずがあることによって、入れ歯の安定性が高まります。

◯移植歯として使える

どこかの歯が抜歯された場合、そこに親知らずを移植するという治療方法があります。

親知らずは必ず抜かなければいけないわけではありません。
例えば、親知らずが骨の中に完全に埋まっていて、生えてくる見込みのない歯を無理に抜くのはかえって体への負担が大きくなるでしょう。
抜くべきか、抜かないべきかはそれぞれの親知らずによって違います。親知らずの生えている方向や位置などをレントゲンやCTを撮って総合的に診断する必要があるのです。
親知らずを残すなら、将来的にブリッジや入れ歯の土台として使えるかもしれません。しかし、むし歯や歯周病の原因となることもあります。抜くべきか、抜かないべきか、歯医者さんに相談してみましょう。

当院でもご相談承っておりますので、気になる事がありましたらいつでも気軽にひだまり歯科にご連絡ください。


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