妊娠中の歯科治療

妊娠中の歯科治療

妊娠中の歯科治療

2022.07.08

妊娠中、または妊娠の可能性がある場合には、その前提に立った歯科治療を行うことができます。妊娠中、または妊娠の可能性がある場合は、必ず事前にお伝えください。

 

 

妊娠すると口内環境が変化して、虫歯や歯肉炎などのトラブルが起こりやすくなります。

女性ホルモンの増加により、歯ぐきが腫れやすくなったり、出血しやすくなったりします。唾液の質や量が変化し、口の中がネバネバしやすく、口の中の細菌が増えやすくなります。

お口の中も虫歯になりやすい酸性に傾きやすくなるので、注意が必要です。

 

妊娠中の治療は、お腹の赤ちゃんに影響があると思われている方もおられますが、時期に気をつければ抜歯をすることも可能です。

 

 

受診時期

体調が安定してくる妊娠中期(5〜7ヶ月くらい)の受診をおすすめしています。

初期・後期に受診できないわけではありませんが、つわりがひどかったりなど、お母さんの体が不安定な時期なので、場合によっては応急処置をして治療の時期をずらすこともあります。

 

 

治療内容

妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、貧血、お腹の張り、薬のアレルギーなどで産科の主治医の先生から注意をされている場合は、必ず歯科医師にもお伝えください。

 

 

姿勢

できるだけ楽な姿勢で治療を受けていただくため、椅子の角度に配慮します。
治療中に体調や気分が悪くなった時は遠慮なくお申し出ください。

 

レントゲン検査

歯科治療で用いるエックス線の放射線量はごくわずかで、照射部位もお腹から離れています。
防護エプロンを着用すれば被ばく量は限りなくゼロになるため、お腹の赤ちゃんへはほとんど影響はないとされていますが、ご不安な方はご相談ください。

 

 

投薬

抗生剤はお腹の赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性があるため、原則として使用しません。

鎮痛剤は比較的安全に使用できるカロナールを処方したりします。

 

麻酔

歯科で使用する麻酔は一般的には少量の局所麻酔です。そのためお腹の赤ちゃんへの影響はないとされています。

麻酔成分が胎盤を通過することはありません。肝臓で分解され、尿と一緒に排出されます。

麻酔を打つことを我慢してストレスになる方が、赤ちゃんへの影響が大きいと言われています。

 

 

抜歯

親知らずの抜歯など大掛かりな歯科治療を行う場合は産科の主治医の先生にも伝えておくと安心です。

 

 

ホワイトニング

妊娠中のホワイトニングの施術はおすすめできません。

使用する薬剤がお腹の赤ちゃんに影響がある可能性がある薬剤に、過酸化水素や過酸化尿素が含まれています。
この成分が胎児に悪影響を及ぼす可能性があると言われているためです。

 

 

歯医者さんに行く直前に具合が悪くなった場合も、「直前にキャンセルを入れるのは・・・」と無理して来院しなくても大丈夫です。

体調の良い時に治療を行えるように予約を取り直しましょう😌

 

 

 


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