インプラント

インプラント

インプラント

2022.09.13

‖インプラントとは?

 

インプラントとは、体内に埋め込む医療機器や材料の総称です。

歯科では、何らかの原因で歯が抜けてしまった顎骨(あごの骨)に、金属のインプラント体を埋め込み、その上に人工の歯、或いは義歯を取りつける歯科治療を指します。

ブリッジや義歯の場合、健康な歯を削ったり、義歯を安定させるための金具をつけたりしますが、インプラント治療では残っているご自身の健康な歯へ負担をかけずに治療を行うことができます。

 

‖歯が抜けたままにしておくと…

 

◆ 全体の噛み合わせのバランスが崩れ始めます。
◆ お食事がしにくくなるほか、咀嚼機能や発語障害が低下します。
◆ また、歯の隙間に食べかすがたまり、むし歯や歯周病が進行してしまいます。

 

‖インプラント治療の手順は?

 

CTを撮ります。
骨の厚みや血管や神経の位置を立体画像で確認できます。
確実で安全なインプラントの埋め込める位置を設定することが可能です。

インプラント体を埋め込みます。
埋め込んでから骨と結合するまで1〜4ヶ月前後様子を見ます。

 

インプラント治療をスムーズに進めるためには日常のお手入れと観察が大切です。
衛生士よりインプラント部の清掃指導をします。

上部構造の型取り、取り付けを行います。
型取りをしてから取り付けまでは、1〜2週間ほどかかります。


通常は3ヶ月ごとを目安に通院いただき、メンテナンスを行います。
メンテナンスでは、医師と担当の歯科衛生士がインプラント部分の状態やお手入れの状況、噛み合わせなどを細かく確認します。

 

インプラントの材料は何でしょうか? 

咬合力に耐えられる強度があり、生体親和性が高く、骨との結合することから、現在インプラント材料としては、主にチタンあるいはチタン合金が使用されています。
インプラントと骨との結合を促進する目的で、インプラント表面を様々に改変したインプラントが多く用いられています。

‖インプラント治療の利点は何でしょうか?

インプラント治療の利点は、義歯をしっかりと固定できることです。
インプラント治療においては、残っている歯を削ったり、残っている歯に義歯を安定させるための装置を付けたりすることはしません。
残っている歯に負担をかけずに治療をおこなうことができることも、インプラント治療の利点です。

‖インプラント治療の欠点は何でしょうか? 

インプラント治療の欠点として、インプラントを埋入するための手術を受ける必要があるため、全身状態が良くない場合には適用が難しいこと、治療期間が長いこと、治療費が高額であることが挙げられます。
現在のインプラントは骨に結合するのですが、粘膜との結合が強くないため、天然の歯に比較すると感染に弱いことも欠点です。
さらに、インプラント埋入予定部位に骨が十分に存在しない場合、治療が困難であることも欠点です。
またインプラント治療において問題が起きた場合には、その問題の解決が難しいことも欠点です。

‖インプラントの治療期間はどのくらい?

インプラント治療においては、治療を開始から治療終了までの期間は、個々の症例によって異なります。
顎の骨にインプラントを埋めてから、インプラントに骨が結合するためには、一定の期間が必要であり、この期間はインプラントを埋めた部位の骨の状態に大きく影響されます。
また、インプラント治療部位の骨の造成が必要な場合には、さらに治療期間が延びることになります。
インプラント治療を受ける前には、治療期間についても、しっかりと確認してから治療を受けるようにしてください。

‖インプラント治療は痛くないのでしょうか?

インプラント埋入手術の際には、歯を抜いたり歯を削ったりする時に使用する局所麻酔を使用します。
したがって、手術中に痛みを感じることはありません。
しかし、麻酔効果は一定時間しか持続しませんので、手術後には鎮痛薬(痛み止め)を服用していただきます。
術後の痛みは、症例によって異なりますし、痛みの感じ方の個人差もありますが、通常の場合、鎮痛薬を数回服用する程度で、痛みは次第に治まる筈です。
術後に長期間痛みが継続する場合は、担当医に問い合わせてください。

‖インプラント治療後の注意事項は?

インプラントは骨としっかりと結合しますが、天然歯と比較すると粘膜との結合が弱いため、感染し易い欠点があります。
したがって、歯ブラシやその他の器具を用いた患者さん自身による毎日の口腔清掃が極めて重要です。
さらに、治療後の良好な状態を長期維持するためには、定期的な経過観察(メインテナンス)が欠かせません。
患者さん自身による口腔清掃が十分でない場合あるいはまた定期的なメインテナンスがおこなわれない場合、問題が起きる可能性が高くなります。
よくある問題としては、インプラント周囲の感染(インプラント周囲粘膜炎あるいはインプラント周囲炎)です。
インプラント周囲粘膜炎はインプラント周囲の粘膜に限局した病変ですが、インプラント周囲炎はインプラント周囲の骨の吸収をともなう病変です。
インプラント周囲炎はインプラントの喪失に繋がりますので注意が必要です。

メリット・デメリットをしっかり確認して、安心して治療を受けましょう


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