砂糖の害について〜大人編〜
砂糖がもたらす害の大人について
実は小児だけでなく、成人も砂糖の接種のしすぎで、様々な疾病の原因となると言われています。
①虫歯になる、歯周病になりやすくなる。
虫歯は小児と機序は同じです。
虫歯同様に砂糖が長時間、歯に付着していることで、プラーク(菌の塊)が生成されやすくなり、歯周病になりやすくなってしまいます。
そして歯が抜けてしまい、入れ歯などのリスクが上がってしまいます。
抜けてしまった歯は元に戻ることはありません。
長く自分の歯で美味しく食事するためにも、避けたいですね。
②歯周病から糖尿病への影響
歯周病菌により、歯肉の中で作り出される炎症性サイトカイン(炎症を「体の中の火事」と考えると、火の手を強めるものが炎症性サイトカインです。)は、血液を介してインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させる可能性があります。
・特に2型糖尿病の方に関しては、歯周病の歯周治療を行うことで、インスリンの働きが改善することなどが報告されており、糖尿病の血清コントロールに歯周治療が重要であることが、認識されてきています。
③うつ病などになりやすくなる。
ビタミンやミネラルは体調を維持していくのに必要な栄養素です。
砂糖を分解するのに大量のビタミンB群やミネラルが無駄に消費されてしまいます。
カルシウムやマグネシウムは神経の興奮を鎮める「自然の精神安定剤」です。
不足すると、睡眠障害やイライラが起こり、攻撃的になります。
これが長く続くとうつ病を引き起こす原因となってしまいます。
④妊婦さんへの影響
妊娠中は、悪阻(つわり)、偏食などの影響もあり、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。
これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行も速くなります。
砂糖を多く摂取してしまうと、更に口の中の菌などが増える原因にもなってしまいます。
⑤高齢者への影響
歳をとると、食が細くなり、一度にたくさん食べれなくなります。
また歯も弱くなります。
すると、糖質(ごはん、うどんなど)は柔らかいので、そればかり食べるようになってしまいます。
そうなると虫歯や歯周病、栄養失調などの原因となってしまいます。
砂糖を摂取しすぎすることで様々な害をもたらすことになります。
完全に避けるという必要はないですが、何事もバランスが大事です。
食べ過ぎたりせずに普段通りの食事を心がけて、健康に気をつけてくださいね。