こどもの口腔内③

こどもの口腔内③

こどもの口腔内③

2022.11.13

前回は年齢別の虫歯ができやすい箇所についてのお話しでした。
今回は小児歯科で気をつけることです

子供の虫歯治療で気を付けることや注意点は?

子供それぞれに個性がありますので、個性に合わせて治療を行います。

3歳~4歳は、精神発達の関係で音や光に敏感になる時期です。

そのため、治療をする前に何をするのかを説明してから進めます。

歯医者さんは基本的に音と光の洪水です。

この時期の子供は恐怖しかありません。

そのためなるべく恐怖心を軽減できるよう対応することが大切です。

それでも出来ない子もいます。

その場合は、無理には治療せず、虫歯の進行抑制の薬を塗って経過観察し、治療ができるまで精神発達した際に行います

緊急処置が必要な場合は抑制にて治療することがあります。

5歳~6歳は、想像の恐怖が出てきます。
そのため、上記と同じように何をするのか事前に説明してから治療を行います。
その日に突然行うことは、泣いてしまってお口を開けれず治療ができない可能性があるからです。
一番は安全に危険なく治療を行うことが大事です。

虫歯の大きさにもよりますが、基本的には麻酔は必ず行います。
お父様もお母様も歯医者さんで麻酔なく削られたら痛いと思います。
子供達も同様です。
そのため、お母様とお父様にお願いがあります。
もし、治療が必要で麻酔をする場合、それを脅しに使わないでください。
例えば、よい子にしないと歯医者さんに行って歯を削ってもらう。
痛くないから大丈夫、みたいに。

歯科の麻酔もなるべく痛くないように表面麻酔をしてから行いますが、それでも最初の針が入る瞬間は痛いです。
そのため、治療する際は嘘を言わないでください
もし、痛いんじゃないの?麻酔を打つの?など聞かれたら、歯医者さんに行って聞いてみようと言ってみてください。
嘘を言えば必ず信頼関係が崩れます。
それでは信頼関係を築けず、治療の効率は下がり良い結果を得ることがお互いにありません。

また、いざ診察室に入ると怖くなってしまいお口を開けれなくなるお子様もいます。
そんな時に、虫歯があるから痛い治療をするのだと、良い子にできないから痛い治療をしてもらうなど、教育としてと、脅すようにお話してしまう親御さんもいらっしゃいますが、怖がって治療ができなければ結局再度来院が必要になったり、歯医者がお子さんのトラウマになってしまったりと良いことはありません。
お子さんが頑張って治療に挑めるように励まし、少しでもできたことは認めてあげて、一緒に頑張ってあげてください。
痛いのを隠したり、ギリギリまで我慢しても良いことはありません。
早期発見・治療で済むことがお子さん自身はもちろん、親御さんも、歯医者としても、Win -Winで負担は少なく済むのです。

次回④では、予防方法と定期検診の目的についてのお話をしていきます。

 


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