唾液の役割②

唾液の役割②

唾液の役割②

2022.07.15

唾液の役割①の続きです。
①を見られていない方はこちらからご覧ください📕

 

それだけじゃない!唾液と乳酸菌、インフルエンザの意外な関係

『〇〇フローラ(細菌叢)』という言葉に聞き覚えのある方は多いのではないでしょうか。
代表的なのが『腸内フローラ』です。
フローラは本来『一定の区域内に分布する植物の種類』という意味であり、多種多様な細菌によって作られたコロニーが花畑のように見えることから、これらもフローラと呼ばれるようになりました。

実はこの〇〇フローラは、口内にも存在します。口内フローラにもさまざまなタイプの細菌が住んでおり、中には口内に悪影響を与えるものがある一方で、非常に役立つ細菌も住んでいます。

口内フローラに住む細菌のうち、良い影響を与える代表的な存在が乳酸菌です。唾液にも含まれており、うまく活用することで口内環境の改善につながります。

口腔環境とインフルエンザ

口内フローラや唾液に含まれる乳酸菌は、身体に悪い影響を与える口内細菌(病原体)へ対抗するためにも欠かせません。十分な唾液の分泌により整えられた口内環境は、悪い菌に対抗する力がスムーズに働きます。

乳酸菌をはじめとした良い口内細菌を維持するには、適切な口腔ケアが必要です。口臭や虫歯予防はもちろん、風邪やインフルエンザ予防のためにも、口腔環境を整えることも意識してみてはいかがでしょうか。

唾液に含まれるIgAでインフルエンザを予防

体内への悪い菌の侵入を防ぐシステムは、粘膜免疫と呼び、インフルエンザなど重症化しやすい病気の発症を予防しています。

その粘膜免疫を担っているのが、免疫物質のIgA(免疫グロブリンA)です。
口内に侵入してきた病原体は、IgAがくっつくことで無力化されます。
細菌だけではなくウイルスにもはたらきかけるため、風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気の発症を防ぐには、なくてはならない存在です。

しかし、日常的なストレスなど、些細なことでIgAの数は減ってしまいます。
口内や目、腸など体のあらゆる粘膜部分ではたらくIgAは、積極的に増やしたいですよね。

赤ちゃんの場合は母乳を介してIgAを取り込むことができますが、大人の場合は体内で産生しなければなりません。

風邪など身近な病気はもちろん、毎年流行するインフルエンザウイルスに対抗するためにも、1073R-1株入りのヨーグルトを活用するなどして、IgAを増やすことが大切です。


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