保険診療で使われるつめ物、被せ物について

保険診療で使われるつめ物、被せ物について

保険診療で使われるつめ物、被せ物について

2022.10.17

保険診療で使われるつめ物、被せ物について

虫歯治療におけるつめ物や被せ物というのは、保険診療でも実施することができます。
つめ物は比較的、小さな虫歯に対して行われる治療で、被せ物はかなり重症度の高い虫歯に対して行われる治療です。

専門的にはつめ物がインレー、被せ物がクラウンと呼ばれています。

 

▷つめ物(インレー)

 

①銀色の金属素材

主に奥歯のつめ物として使用される銀色の金属のインレー。

「金銀パラジウム合金」という金属が使用されます。

<メリット>

・金属なので強度が強く、強い力のかかる部位にでも使用できる

・保険適用の場合は安価

<デメリット>

・金属なので見た目が良くない

・時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こす可能性が高い(錆びにくい金属である貴金属は、保険では使えません)

 

 

②CAD /CAMインレー

ハイブリッドレジン。レジンと呼ばれる歯科用プラスチック(樹脂)にセラミック(陶器)の粉末を混ぜたもの。

2022年4月から保険適用が決まった、白いつめ物です。4番、5番の小臼歯と条件付きで6番(7番)の大臼歯へ入れることが可能です。

<メリット>

・色が歯に似ているので見た目が良い

・保険適用で安価で白いつめ物を入れることができる

・金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーがない

<デメリット>

・色は白いが色調が単調で透明感がない

・長年使用していると、だんだん光沢が失われ、変色する

・セラミックと比較して柔らかいため表面に傷がつきやすい。細菌で不衛生になる場合がある

・強度が弱く、噛み合わせ(咬合)によっては破折したりするリスクがある

 

 

▷被せもの(クラウン)

 

①金属冠(銀歯)

金属冠(銀歯)冠全体が金属で出来ている、いわゆる「銀歯」。保険でクラウン(差し歯)を作る場合には、基本的に前から4番目以降の歯はすべてこの金属冠(銀歯)

<メリット>

・金属なので強度が強く、強い力がかかる部位にでも使用できる

・保険適応なので安価

<デメリット>

・金属なので見た目が良くない

・時間が経つと金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こす可能性がある

 

 

②CAD /CAM冠

ハイブリッドレジンのクラウン(冠)です。レジンと呼ばれる歯科用プラスチック(樹脂)にセラミック(陶器)の粉末を混ぜたもの。

4番、5番の小臼歯と6番の大臼歯が適用となります。

2020年4月からはその範囲がさらに増え、上下第一小臼歯・第二小臼歯・第一大臼歯(真ん中の歯から4番目、5番目、6番目の歯)に対して保険適用になりました。

<メリット>

・色が歯に似ているので見た目が良い

・金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーがない

・天然の葉の硬さに近いため、噛み合う歯にダメージを与えにくい

・保険適応なので安価

<デメリット>

・時間が経つと変色する(見た目が悪くなってきます)

・強度が強くないので、奥歯など強い力のかかる部位には向かない場合がある

・すり減りやすいため、歯ぎしりや食いしばりが強い方には向きません

・汚れ(プラーク)が付きやすい

 

保険でできる白い詰め物・被せ物も可能な範囲が増えてきています。

つめ物、被せ物でお困りの方がいらっしゃいましたら、当院にてご相談ください!


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