どうして虫歯になるのか?

どうして虫歯になるのか?

どうして虫歯になるのか?

2022.10.18

なぜ虫歯ができるの?

歯科における主な病気は、虫歯と歯槽膿漏です。
では、どうして虫歯ができるのでしょうか。
虫歯は口の中にいる微生物(細菌:主にストレプトコッカスミュータンス菌)の働きによって、歯が溶かされる病気です。
そして、虫歯は、多くの原因が複雑に関係して発生します。
歯の周りにいる微生物(主に歯垢)の中には善玉菌もいれば悪玉菌も存在し、悪玉菌の量が増えると虫歯になりやすくなります。
更に、その悪玉菌が、主に砂糖を栄養源として歯を溶かす酸を作り始めるので、この状態が長く続くと歯が溶かされ虫歯になるのです。
また、虫歯の成否には、歯の強さや、唾液によるその酸を中和する働き(緩衝力)の強さも関わっているのです。

食事をした後、次のようにお口の中の状態が変わっていきます。
① 虫歯菌が砂糖などの糖分を食べます。
② 虫歯菌が酸を出して、お口の中が酸性になります。
酸には歯のミネラルを溶かし、虫歯を作る働きがあります。
③ 唾液によって30分位でお口の中が中性に戻ります。

頻繁な間食・食事の回数が多い場合には、お口の中が酸性になっている時間が長くなり、歯が溶けやすい状態が続きます。
その結果として、虫歯になってしまうのです

つまり、虫歯予防には、よく歯を磨き、砂糖を含む食品・お菓子・飲料水は計画的に食べるようにし、だらだら食べないよう注意することが大切です。
そして、歯垢は24時間ぐらいで成熟した状態になるので、最低でも一日一回は念入りに歯磨きをする習慣を身につけましょう

 

正しいブラッシング方法を学ぼう!

むし歯はミュータンス菌などのむし歯菌が歯の表面にネバネバしたプラークを作り、食べかすの中の糖を分解して酸を産生し、その酸が歯を溶かしていく病気です。
食後に歯を磨かないでいると、ミュータンス菌は、わずか3分のうちに歯を溶かすほどの強い酸を作り出してしまいます。

食事をする前のお口の中(プラーク中)はpH7.0で中性なのですが、食事後はミュータンス菌が作り出す酸によってどんどん酸性になっていきます。
歯のエナメル質が溶けるのはpH5.5ですが、食事後に歯ブラシをしないでいるとそれよりもさらにお口の中は酸性になります。
このむし歯になってしまう危険な時間は約20分も続いてしまいます。

ですので、食後は30分以内で歯磨きをしましょう。

①歯と歯の間
②歯茎に近いところ
③奥歯の溝の部分
上記の3つは磨き残しが多くあるところで虫歯の好発部位です。

どんなに時間をかけて一生懸命に磨いても、磨き残しがあれば磨いてないのと同じ状態になります。

つまり、歯科医院で正しいブラッシング方法を学ぶことはとても大事なことなのです。
何気なくやっている歯磨きも、正しいやり方って意外と知る機会は少ないものです。
お口の中の状況は、日々変わっていくものです。
自分の歯磨きできちんと磨けているのか、きちんと磨くにはどうしたらいいのか、改めて見直してみるのも良いのではないでしょうか?


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