歯槽膿漏の原因と予防法

歯槽膿漏の原因と予防法

歯槽膿漏の原因と予防法

2023.07.10

こんにちは。

今回は「歯槽膿漏の原因と予防法」 について書いていきます。

歯槽膿漏(periodontitis)は一般的にはプラークと呼ばれるバクテリアの膜が歯に堆積することで引き起こされます。

プラークは、飲食物から生成され、定期的に歯磨きで除去しないと歯に付着します。付着したプラークは時間とともに硬化し、タータル(歯石)と呼ばれるものに変化します。このタータルは更にプラークの蓄積を促し、それが歯肉に炎症を引き起こす原因となります。この初期段階を歯肉炎(gingivitis)と呼びます。

歯肉炎が治療されずに放置されると、炎症は歯と歯肉の間のポケット(歯槽ポケット)に広がります。これにより、歯槽骨まで影響を及ぼし、歯が支えられなくなる状態を歯槽膿漏(periodontitis)と呼びます。

以下は、歯槽膿漏を引き起こす一般的な要因です:

1. **口腔衛生の不良**:これは最も一般的な原因で、適切なブラッシングとフロッシングの習慣を持つことが重要です。

2. **タバコの使用**:喫煙は歯肉病のリスクを大幅に高め、治療の成功率を低下させます。

3. **一部の疾患**:糖尿病やHIVなどの免疫系の疾患、癌の治療などは歯肉病のリスクを増加させます。

4. **薬物**:一部の薬物は口腔内の唾液の流れを減少させ、これにより口腔内が乾燥し、歯肉病を引き起こしやすくなります。

5. **年齢**:高齢になると、歯肉病のリスクが高まります。

6. **遺伝**:遺伝的要素も歯肉病のリスクを高める要因となり得ます。

以上の要因を理解し、対策を講じることで、歯槽膿漏のリスクを軽減することが可能です。定期的な歯科検診と良好な口腔衛生習慣を維持することが、健康な歯を保つ上で最も重要です。

それでは予防法についてご紹介します。

1. 歯磨きの改善

歯磨きは予防の第一歩です。しっかりとブラッシングしてプラーク(歯垢)を取り除くことが大切です。ただし、力強すぎるブラッシングは歯肉を傷つける可能性があるため、適度な力で丁寧に磨くことが重要です。フロスや歯間ブラシを使って歯間の汚れも忘れずに落としましょう。

2. 定期的な歯科検診

半年に一度の歯科検診を推奨します。プロの歯科医師によるクリーニングは、自己ケアでは落とし切れないプラークや歯石を除去してくれます。また、早期の歯周病を見つけるためにも定期的な検診は必要です。

3. 喫煙の禁止

喫煙は口腔内の血流を悪化させ、歯周病を悪化させる可能性があります。喫煙をやめることは、口腔健康だけでなく全身の健康にも良い影響を与えます。

4. 健康的な食事

ビタミンCやビタミンE、カルシウムなど、健康的な歯と歯肉を維持するために必要な栄養素を含む食事を心掛けてください。特に、野菜や果物、魚などをバランスよく摂ることをお勧めします。

5. ストレスの管理

ストレスは体全体の免疫力を下げ、歯周病のリスクを高める可能性があります。適度な運動や十分な休息、趣味などを通じてストレスを管理することをお勧めします。

これらの予防策は、歯槽膿漏だけでなく、一般的な口腔の健康にも役立ちます。健康な口は健康な体を作ります。毎日の生活習慣から改善を始めてみてください。


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