歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは

2023.07.21

歯周病とは、歯を支える骨や歯肉に影響を及ぼす慢性的な感染症の一種です。通常はプラーク(細菌が形成する粘性の生物膜)が歯と歯肉の間に蓄積し、その結果として発症します。歯肉炎と歯周病の2つの主要な形態があります。歯肉炎は初期段階の症状で、正しい口腔衛生と定期的な歯科クリーニングで治療可能です。それに対して、歯周病は歯肉炎が進行し、歯を支える骨や組織に影響を及ぼす病状を指します。

 

歯周病の原因

歯周病の一般的な原因は、プラークの蓄積とそれに続く感染です。プラークは歯ブラシやデンタルフロス、口腔衛生用品で除去できますが、取り除かれないプラークはタルト(歯石)に変化し、これが歯肉の感染を引き起こします。

その他、口腔衛生の悪さ、遺伝、喫煙、不適切な栄養、ストレス、糖尿病、HIV感染、妊娠、そして特定の薬物の使用など、歯周病の発症に影響を及ぼす多くの要因が存在します。

 

歯周病の症状

初期段階の歯周病は、歯肉の腫れ、赤み、やわらかさ、そして出血という症状を引き起こします。病状が進行すると、歯肉が歯から離れ、歯周ポケットが形成され、更なるプラークやタルトの蓄積が引き起こされます。これがさらに進行すると、歯の支持組織が破壊され、最終的には歯の喪失につながる可能性があります。

その他の一般的な症状には、持続的な口臭、歯の動きや噛み合わせの変化、そして歯肉の痛みがあります。

 

歯周病の診断と治療

歯周病は歯科医が口腔内を検査し、特に歯周ポケットの深さを測定することで診断されます。また、歯の動きや固定性、歯肉の健康状態、そして口腔内の炎症の有無なども評価されます。

治療は、口腔衛生の改善とプラークやタルトの除去に焦点を当てます。重度の症状では、歯周手術や抗生物質の使用が必要となることもあります。

 

歯周病の予防

歯周病の予防は、良好な口腔衛生の維持が鍵となります。これには、一日に少なくとも2回の歯磨き、毎日のフロッシング、定期的な歯科検診とクリーニングが含まれます。また、健康的な飲食やタバコの使用を避けることも、口腔衛生を維持し、歯周病のリスクを低減するのに役立ちます。

 

まとめ

歯周病は、放置すれば歯の喪失につながる可能性のある深刻な疾患です。しかし、適切な口腔衛生と定期的な歯科検診により、その進行を予防または遅らせることが可能です。早期発見と早期治療が重要であり、口腔の健康を維持するためには、日々の予防習慣が不可欠です。

 

 


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