子どもの歯磨き

子どもの歯磨き

子どもの歯磨き

2023.07.23

仕上げ磨きをするお母さんのイラスト

子供の歯磨きについては、その重要性がしばしば過小評価されることがあります。しかし、口腔衛生は子供の成長と発達に不可欠な要素であり、優れた歯磨きの習慣は、健康で強い歯、良好な口臭、そして全般的な健康につながります。

 

◎歯を磨く重要性を教える

まず始めに、子供が歯を磨く理由とその重要性について教えることが重要です。虫歯は、歯に残った食べ物に細菌が繁殖し、酸を作り出す結果生じます。これらの酸が歯のエナメル質を侵食し、穴が開くことで虫歯が形成されます。定期的で適切なブラッシングとフロスは、これらの細菌の量を制限し、酸の生産を減らし、結果として虫歯のリスクを減らします。

 

◎歯磨きを始めるタイミング

一般的に、最初の歯が生え始めたとき、つまり通常6ヶ月から12ヶ月の間に歯磨きを開始することが推奨されます。この段階では、柔らかい布または乳児用の歯ブラシを使用して、歯と歯茎を優しく清掃します。

 

◎仕上げ磨き

子供の歯磨きにおいて、仕上げ磨き(親が行う磨き)は非常に重要なプロセスです。子供自身で歯磨きを行うことは、独立性や自己管理の能力を育てる上で大切ですが、特に小さい子供たちは磨き残しや行き届かない部分が生じやすいものです。そこで、親が行う仕上げ磨きが必要となります。

仕上げ磨きは、子供が自分で歯磨きを行った後に、親が再度ブラッシングを行い、歯の隅々までしっかりと清掃することを指します。この行程は、子供が手に負えない部分や磨き残しを取り除く役割を果たします。特に、歯と歯の間、奥歯の裏側、歯茎との境界部などが清掃が難しい部分で、仕上げ磨きの対象となります。

仕上げ磨きを行う際には、子供の口の中を確認しながら、歯の全ての面がきちんと磨かれていることを確認します。特に、奥歯や歯と歯の間など、子供が自分で磨きづらい部分を重点的に磨きます。

親が仕上げ磨きをするべき年齢は、一般的には子供が6歳から7歳になるまでと言われています。しかし、それはあくまで一般的な指針であり、子供によってはそれ以上の年齢で仕上げ磨きが必要な場合もあります。

 

◎歯ブラシの選び方

柔らかいブリッスルと適切なサイズのヘッドが特徴の子供用の歯ブラシが推奨されます。また、子供が自分でブラッシングをする際には、グリップが容易で操作しやすいハンドルを持つ歯ブラシを選ぶと良いでしょう。

 

◎磨き方

ブラッシングは歯の表面全体にわたって行うべきであり、親がデモンストレーションを行うことで子供が正しいブラッシング方法を学ぶのに役立ちます。親が子供の歯を磨くときには、2分間、特に食後にブラッシングすることが重要です。

 

これら全てを通じて、親が積極的な役割を果たすことが重要です。子供が歯磨きに対する正しい習慣と態度を形成するためには、親がモデルとして振る舞い、指導することが必要です。親が口腔衛生に対する重要性を理解し、それを子供に教えることで、子供は生涯にわたる口腔衛生の習慣を形成することができます。


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