甘いものがしみる現象:その原因と対策

甘いものがしみる現象:その原因と対策

甘いものがしみる現象:その原因と対策

2023.10.03

みなさんこんにちは。ひだまり歯科です。

甘いものを食べた時に歯がしみたり、痛みを感じたりすることはありませんか?
今日は、原因と対処法について詳しく解説をしていきます。

多くの人々が経験する「甘いものを食べると歯がしみる」という現象。これは、一時的なものから真剣に対策が必要なものまで、さまざまな原因が考えられます。この記事では、甘いものが歯にしみる理由と、それを和らげるための方法を深く掘り下げてみましょう。

1. しみる現象の背景
a. エナメル質の状態

歯の最も外側を覆っているエナメル質は非常に硬いが、摩耗や劣化すると、下の象牙質が露出することがあります。象牙質はエナメル質に比べて柔らかく、多くの小さな管(歯細管)が通っています。この歯細管を通じて、外部の刺激が神経に届き、痛みとして感じることが考えられます。

b. 歯のリセッション

歯肉が退縮し、通常は歯肉で覆われている歯の根が露出することを「歯のリセッション」と言います。根の部分はエナメル質で守られていないため、刺激に敏感になりやすいです。

2. 甘いものと歯の関係
甘いものに含まれる糖分は、口の中の細菌のエサとなり、これが酸を産生します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、脱灰を引き起こすことがあります。これにより、歯が刺激に敏感になる可能性があります。

3. 対策と予防
a. 適切な歯磨き

歯を強くこすりすぎるとエナメル質を傷つける原因になるので、柔らかい歯ブラシを使い、優しく磨くことが大切です。

b. フッ素入りの歯磨き粉の利用

フッ素は、エナメル質を強化し、酸による攻撃から守る効果があります。

c. 定期的な歯科受診

歯医者さんに定期的に受診することで、初期の段階での歯の問題を発見・対策することができます。

d. 食事の調整

糖分の摂取を減らし、食後は口の中を水ですすぐなどの工夫をすることで、酸の影響を減少させることができます。

4. 治療方法
歯がしみる場合、症状の原因に応じて以下のような治療が考えられます。

歯細管を塞ぐ治療: 歯細管を塞ぐことで、刺激が神経に伝わりにくくなる。
フッ素塗布: エナメル質を強化し、しみにくくする。
歯肉の治療: 歯のリセッションが原因の場合、歯肉の移植などの治療が考えられる。
5. まとめ
甘いものが歯にしみるという現象は、歯の健康状態を示すサインの一つです。この症状に悩む方は、まずは原因を正確に知るために歯科医に相談することが大切です。

いつでもお気軽にご相談くださいね。


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