歯科における嘔吐反射について

歯科における嘔吐反射について

歯科における嘔吐反射について

2023.10.04

みなさんこんにちは。ひだまり歯科です。

歯医者さんで型取りをした時や器具をお口の中に入れた時にオエッとなった経験はありますか?

今回は意外と知られていない「嘔吐反射」について詳しく解説をしていきます。

歯科治療中の嘔吐反射とその対処法

歯科治療を受ける際、様々な器具や手技が口腔内で行われます。これにより、一部の患者さんには嘔吐反射が引き起こされることがあります。この反射は、特に治療が進行するのを困難にさせる場合があるため、歯科医師や衛生士、そして患者さん自身にとって、大きな課題となります。

1. 歯科治療中の嘔吐反射とは?
歯科治療中の嘔吐反射は、口腔内や喉頭部に器具が触れることで引き起こされる反射的な吐き気のことを指します。特に舌の後部や口腔の奥、喉頭部が敏感で、これらの部位への刺激が嘔吐反射の原因となることが多いです。

2. 嘔吐反射の原因
生物学的要因:舌や喉頭部の敏感さは個人差があります。
心理的要因:過去の悪い歯科治療の経験、歯科に対する恐怖心や緊張感が影響することがあります。
治療関連の要因:例えば、歯の印象取りの際に用いられる材料が喉に流れ込む感覚や、長時間の治療による口を開けている疲労感など。

3. 対処法と予防策
治療前のコミュニケーション:治療前に患者さんの不安や疑問をしっかりと解消することで、リラックスした状態で治療を受けてもらうことが大切です。
治療中の休憩:長時間の治療の場合、定期的に休憩を挟むことで、患者さんの疲労感を軽減することができます。
使用する器具の工夫:可能な場合は、より小さく、かつ柔らかい器具を使用することで、刺激を最小限に抑える。
喉の保護:印象取りの際など、材料が喉に入るのを防ぐための器具やガーゼを使用する。
呼吸法の指導:鼻から深く息を吸い、ゆっくり口から吐くことで、吐き気を和らげることができます。

4. 嘔吐反射を持つ患者さんへのアドバイス
治療前の準備:リラックス効果のあるアロマや音楽を試してみる。
治療の予約時:自分の嘔吐反射について、事前に医師やスタッフに伝える。
嘔吐反射が強い場合:治療が難しい場合、鎮静治療や全身麻酔を検討することも一つの方法です。
まとめ
歯科治療中の嘔吐反射は、多くの患者さんと歯科医師にとっての課題ですが、適切なコミュニケーションと対処法により、安心して治療を受けられる環境を整えることが大切です。患者さん自身も、自分の体の反応をしっかりと伝えることで、より快適な治療を受けることができます。


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