治療をしたのに、歯が痛くなる…

治療をしたのに、歯が痛くなる…

治療をしたのに、歯が痛くなる…

2022.05.09

治療をしたのに、歯が痛くなる…そんな事もあるのです。

虫歯は痛くなる前に治療したほうが良い
確かにそうなのですが、実はここに1つ難しい問題が潜んでいます。

それは、治療したら歯が痛くなるケースが起きうるということです。

患者様からすれば、
「今まで痛くなかったのに、治療したら痛くなった。これは治療のせいだ!」
と決めつけたくもなりますよね…。

しかし、虫歯が一番やっかいなのは痛くなく進行してしまうことです。

だから、
レントゲン的にも実際に歯の表面を見ても、C2と思っていた状態が、
実はC3だった!!
ということもよくあります。

これが歯医者さんの頭を悩ませるポイントの1つで、
患者様との間に誤解が生じやすいところでもあります。

 

一方、ここ数年で学術的な面でも新たな事実が分かりました。

それは、象牙質に虫歯が到達すると、全てのケースにおいて虫歯菌が神経に入り込んでしまっている、ということです。

これも「痛くないのに虫歯は進む」の一面を示していますね。

しかし、
歯髄に虫歯菌が入っていても、ある程度までなら虫歯を取りきれば
歯髄から細菌がいなくなり、歯髄も回復してくれると言われています。

つまり、C2だから全部のケースで歯の神経を取る必要はないと言えます。

ただし、あるポイントを超えると歯髄に入った細菌はいなくならず、炎症が悪化していきます。

この分岐点がどこなのかは、悔しい事に誰にもわからないのです…。

そしてやっぱり治療してみないとわからない、ということになります。

もちろん自覚症状や検査によって、事前に歯の神経を取ったほうが良さそうかどうか?の判断はある程度はつきますが・・・。

 

歯の神経を取る治療というのは、痛みを取ったり虫歯の進行を止めるメリットがあります。
が、歯の周りにある血管も一緒に取ることになるので、栄養が歯の周りに行き届かなくなります。
栄養が行き届かないと、歯が脆くなってしまったり、色が白ではなく黒色や褐色になり見た目がよくなくなってしまうケースがあります。
また、根っこの治療には治療期間が長くなるというデメリットもあります。

 

歯医者さんとしては、歯を脆くしてしまう原因の為、神経はできる限り取りたくないと考えています。

しかし、治療後に痛くなってしまうのも申し訳なく思いつつ、万能の神ではない以上、
あとで患者さんも歯医者さんもお互いに後悔しないように、
今、この瞬間にできることを精一杯やるしかない・・・。

 

ひだまり歯科では皆様のお口のお悩みに寄り添い、原因の詳しいご説明と一人一人に合った治療計画のご提案をする事で、患者様ご自身が納得された上で治療が受けられるよう配慮しています。

歯医者さんが苦手、不安な方も、ご自身の歯を大切にする為に、気になるお口のお悩みはひだまり歯科にご相談ください。


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