知覚過敏

知覚過敏

知覚過敏

2022.05.12

さて、みなさん冷たいものをお口に含んだときに、歯がしみることがありませんか?
しみる原因は様々ですが、代表的なものの1つが「知覚過敏」です。

 

 

知覚過敏はひどくなると瞬間的に鋭い痛みを感じるやっかいな症状なのです。
しみる症状に悩まされている方が最近多くなってきています。
では、知覚過敏になってしまった原因はなんでしょうか?

 

■ 知覚過敏の症状

知覚過敏は、冷たい食べ物や飲み物を口にした時、歯ブラシでブラッシングした時などに「しみる」という症状が認められます。
「キーン」という鋭い感覚が生じることもあり、むし歯と勘違いされる方もいらっしゃいますが、細菌感染に由来するものではありませんのでご安心ください。
象牙質知覚過敏症は、何らかの理由でエナメル質が薄くなったり、亀裂が入ったりすることで生じるものです。
象牙質には冷温刺激などを感知する歯の神経が一部入り込んでいることから、冷たいものに過敏になるのです。

 

■ 知覚過敏の原因

知覚過敏の主な原因は、以下の通りです。

  • 強い力でゴシゴシと歯磨きしている
  • 歯周病などで歯茎が下がっている
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
  • ホワイトニングによる副作用

 

■ エナメル質がすり減っている

強いブラッシング圧で歯磨きをしていると、エナメル質が徐々に摩耗していきます。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、エナメル質に傷がついたり、亀裂が入ったりすることもあります。
いずれも象牙質の露出につながることから、知覚過敏の原因になります。
日常生活における食事や会話の中で上の歯と下の歯が当たることはありますが、
歯はとても硬いためそう簡単にはすり減りません。
強い力が持続的にかかったり、酸によって歯が弱くなるとエナメル質もすり減りやすくなります。
歯周病や加齢によって歯茎の後退は、歯根面を露出させます。
歯根面にはそもそもエナメル質が存在していないことから、外からの刺激を受けやすくなってしまいます。
その他、ホワイトニングの副作用によって、一時的な知覚過敏が生じることもあります。

 

■ 歯ぐきが下がっている

健康な歯ぐきは、健康な歯の基本です。
歯ぐきが下がっていくにつれ、歯の根っこの表面の象牙質が露出してしまうことがあります。
歯ぐきが下がる原因としては以下が挙げられます。

  • 加齢によってだんだんと歯ぐきが下がっていく
  • 過度な力による歯磨きによって歯ぐきが下がる
  • 歯周病によって骨が溶けていき、歯ぐきが下がる
  • 歯ぎしり、食いしばりによって歯ぐきに力がかかることで下がる

 

加齢や細菌感染により歯周病で歯茎が下がっていくことがありますが、
過度な力がかかることでも歯茎が下がることがあります。

 

日常の中で、知覚過敏が出る原因は数多くあります。
エナメル質が溶けたり、歯ぐきが下がっていなくても、極端に冷たい物などでは、
エナメル質の上からでも象牙質に温度刺激が伝わり、しみることもあります。
また、象牙質が見えていても、知覚過敏が全くない方もいらっしゃいます。

知覚過敏は一時的にしみるのが特徴です。
ずっとしみていたり、ズキズキ痛む場合は、気がつかないところに虫歯があるかもしれません。

しみるのが強い、気になる方は、早めに歯科医院を受診をするようにしましょう。


LINE
相談