こどもの口腔内①

こどもの口腔内①

こどもの口腔内①

2022.11.07

子供の歯は生後78ヶ月頃になると初めての歯が生えてきます。
2歳半から3歳くらいまでに20本の乳歯がそろうと言われています。

乳歯は永久歯に比べてエナメル質が柔らかく薄いため、むし歯になりやすいです。
多くのお母様、お父様は、お子様に虫歯になってほしくないという気持ちから、歯磨きを嫌がる子供をなだめてなんとか歯磨きをしたり、仕上げ磨きに悪戦苦闘していることと思います。
実際、子供の虫歯だからといって軽く考えてしまうと大人になって影響が出てしまうこともあります。
子供の虫歯の特徴や年齢別の虫歯のできやすい場所、予防の方法などを知って、お子様の健やかな成長に活かしていただければと思います。

子供が虫歯になりやすい理由って?

子供は虫歯になりやすい、それはなぜなのでしょうか?
お口の中は通常、中性です。
ですが、飲み物を飲んだり、食べ物を食べたりすると酸性になります。お口の中が酸性だと歯は溶けます。
これが虫歯になる原因の一つです。
しかも、子供は大人と違って一回に食べる食事量が少なく、間食をする頻度が高くなります。
そのため、お口の中は酸性状態になりやすい環境なのです。
そのようなお口の環境で、虫歯の病原菌が活動する砂糖菓子を食べてしまうと、より病原菌が活性化して虫歯になってしまうのです。
虫歯は食生活の乱れでなることはよく言われているとおり、子供の虫歯を予防する第一歩は、規則正しい食生活と間食の種類・時間に注意することです。

子供の虫歯を放置した場合の影響は?

素朴な疑問として、乳歯のときだったら、どうせ永久歯に生え変わるので、最悪、放っておいてもあまり問題はないのでしょうか?
虫歯になっても大人の歯に生え替わることはできます。
しかし、子供の歯が虫歯になるとどんどん歯が小さくなります。
そして、それに合わせた歯並びになります。
そうなると、すでに顎の骨の中に控えている大人の歯が出るスペースがなくなり出てこられなくなったり、変な場所に出てきたりと歯並びに影響が出ます

歯並びが悪いと大人の歯の虫歯リスクや歯周病のリスクを高めることになります。
この2つのリスクが高くなるということは、歯を失うことにつながります
歯を失うということは、美味しくご飯を食べることが出来なくなるということです。
食は生物にとって基本となります。
子供の成長や健康を願うのであれば、子供の虫歯を軽く考えてほしくありません。

子供の歯の時に虫歯になっている方は、大人の歯も虫歯になっている方が大半です。
逆に子供の時に虫歯がない方は、大人になっても虫歯になりにくいです。
これは統計で出ています。
もちろん、大人になっても食生活が乱れれば虫歯になってしまいますが、食生活の乱れがなく健康にすごしていれば歯を失うリスクは格段に下がります

子供の健康を守るのはお母様とお父様の気持ち次第です。

次回は、年齢別の虫歯になりやすい場所についてです。


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