歯を大切にしたい方へ②

歯を大切にしたい方へ②

歯を大切にしたい方へ②

2022.12.09

前回をまだ読んでない方はこちらから

予防歯科の主な治療内容は?3つの治療で歯の健康を維持

予防歯科として行われる主な治療内容には以下のものがあります。

1.PMTC

PMTCとは、専門的な機器や技術を用いて歯の汚れを除去する処置のこと。
日頃のブラッシングだけでは落としきれないような歯垢・歯石を、歯科医師や歯科衛生士が丁寧に取り除きます。

PMTCは頻繁に行う必要はありません。予防歯科でPMTCを行う頻度は数ヶ月に1度と考えておきましょう。

日頃から正しいブラッシングをしていても、歯ブラシをだけでは取り除けない汚れもあります。
数ヶ月に1度の定期検診でPMTCを受けてお口の病気を予防しましょう。

2.フッ素塗布

フッ素塗布も予防歯科の一つ。フッ素には歯の再石灰化を促す効果と歯質を強くする効果があります。

再石灰化は食事などによって酸で溶けてしまった歯を修復する現象のこと。
通常は唾液が歯の再石灰化に作用するのですが、フッ素塗布することでその働きをサポートすることができます。

つまり予防歯科でフッ素を定期的に塗布することで、強く虫歯になりにくい歯を形成できるのです。

3.ブラッシング指導

予防歯科の一環で正しいブラッシング指導も行われます。

定期検診を受けたからといって、歯磨きをしなくて良い訳ではありません。
フッ素塗布やPMTCなど歯科医院で行われるメンテナンスも大切ですが、日頃のセルフケアも非常に大切です。

また、歯の生え方や生活習慣による口内環境によってもブラッシングの仕方が異なります。
当院では、患者さまひとりひとりに適したブラッシング指導を行っています。

歯科診療は衛生士だけで可能?初診は歯科医師の診療が必要

予防歯科の診療は歯科衛生士だけでも可能です。
歯科衛生士が歯垢や歯石を取り除く処置「スケーリング」を行ったり、ブラッシング指導を行ったりすることも。

ただし、初診時は歯科医師が対面で診察を行って、検査や処置の方針を決めるという規定があります。

予防歯科は自費?基本的には保険が適用される

予防歯科は基本的に保険が適用されます。

以前までは予防を目的とした歯科治療は国民健康保険の適用外で自費負担でしたが、2020年4月の「診療報酬改定」によって予防歯科も保険適用となりました。

歯周ポケットのメンテナンスやPMTC、フッ素塗布などの予防治療は保険が適用されるため患者さまの負担は治療費の3割です。

予防歯科の必要性は?歯科検診で予防しても虫歯になることも

丁寧な歯磨きを心がけても、歯ブラシでは届かない歯垢を取り除くのは困難。
そのため日々のブラッシングだけで虫歯や歯周病を完全に予防することはできません。

特に歯石や歯の表面の微生物は歯磨きだけでは除去するのが難しいため、専用の器具を用いて除去する必要があります。
そのために必要なのが予防歯科です。

もちろん予防歯科で虫歯や歯周病を100%を防ぐのは不可能です。
長い間定期検診を受けていても、虫歯になったり歯周病になったりする可能性もあります。

しかし、定期検診を受けることで病気を早期発見することができますし、将来的に歯を失うリスクも下げられます。
健康な歯を長く維持し続けるためにも、予防歯科の必要性は高いと言えるでしょう。

「予防歯科」の3つの大事なポイント

①歯垢を落とす
②細菌を残さない
③フッ素を歯に残す

歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロフェッショナルケア」と、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践していきましょう。そのためにも、歯科医院での定期的な健診が大切です。

 


LINE
相談