歯の色に個人差があるのはどうして?

歯の色に個人差があるのはどうして?

歯の色に個人差があるのはどうして?

2022.12.22

歯の色に個人差があるのは、エナメル質の厚さや象牙質の色がそれぞれ異なるためです。
最も外側(表面)がエナメル質、その下に象牙質があり、象牙質の中に歯髄(神経)があります。
白色のエナメル質は半透明であり、象牙質は黄色っぽい色をしています。
歯が真っ白でなく黄色みを帯びているのは、象牙質の色が透けているためです。

 

外国の人々は歯が白くて驚いたことはありませんか?
彼らは日本人が含まれる黄色人種に比べて、エナメル質が厚い傾向があります。
また、肌の色とのコントラストの影響もあるようです。
そのため、アジア系以外の外国人は、日本人に比べてとても歯が白いように見えるのです。
もちろん、生活習慣の違いもありますが、日本人の歯が黄色いのは、生まれつきの歯の構造によるものなのです。

 

 

◎飲食物の影響

飲食物に含まれる成分が原因で歯が黄ばんでしまうことがあります。
コーヒーや赤ワイン、お茶などに含まれる色素は歯の表面に付着し、着色の原因になってしまいます。
着色による歯の変色は歯科のクリーニングで除去し、歯をきれいにすることが可能です。
但し、歯の内側から変色している場合はクリーニングで白くすることは出来ません

 

◎加齢による黄ばみ、抗生物質による黄ばみなど

一般的には、歳をとると歯はだんだん黄ばんでいきます。
歯のエナメル質が加齢とともにすり減って薄くなっていく反面、内部の象牙質は次第に厚くなっていくことが原因です。
また、加齢のほかに歯が黄ばむ内部要因として「抗生物質」があります

 

◎歯髄(神経)が死んでいる

むし歯や打撲によって歯髄(神経 )が死んでしまうと、歯が黒っぽくなってしまいます。
大きなむし歯や歯の打撲による外傷などで歯髄が死んでしまうと、歯は徐々に変色していきます。
むし歯で神経をとってしまった場合も同様に変色していきます。

神経のない歯を失活歯と呼びます。
失活歯はホワイトニングをしても効果が出にくい場合があります。

 

 

 

1.表面の汚れをブラッシングで取り除く

歯をきれいに保つためにご自宅での正しいケアを心がけましょう。

・コーヒーなどの色が濃いものを飲食したあとは、できるだけ早めにブラッシング
・ブラッシングが難しいときは、お水で軽くゆすぐ

ホワイトニング歯磨き粉も有効です。

 

2.クリーニングで汚れを落とす

歯科医院でのPMTCや、取りきれない場合はエアフローと呼ばれる方法も有効です。

 

3.ホワイトニングで歯を白くする

元の歯の色が気になる方はホワイトニングがおすすめです。
歯科医院でするオフィスホワイトニング、マウスピースに薬剤を入れて歯を白くするホームホワイトニング、2つを並行して行うデュアルホワイトニングがあります。

4.失活した歯にはウォーキングブリーチ

神経が死んでしまった歯には、歯の内側に薬剤を入れて白くする方法のウォーキングブリーチがおすすめです。
変色した失活歯をオールセラミッククラウンやラミネートベニアで治療する予定の場合でも、内部の歯の色調を改善することでより審美的な結果を得ることができます。

歯の着色は様々な原因で起こります。
美しく明るい笑顔を保つために、着色の原因となる食べ物や行動はなるべく避けるようにしましょう
特定の食べ物や飲み物、タバコ、お口のケア不足、特定の病気などが影響します。

着色の原因となるものを摂取した時は、すぐブラッシングしましょう。


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